ターンテーブル用ブレーキに使用されるシールの問題

ターンテーブルの特徴
ターンテーブルの多くは、円形で1軸の回転機能を持つテーブルです。マシニングセンターなどでは、テーブルの上にワークを配置し、ワークを回転させながら様々な加工作業を行ないます。

ターンテーブルのクラッチブレーキ部は微小な往復運動を繰り返す為、ハウジング内でシールの捻じれや転がりが起きやすく、その耐久性が課題となります。

工作機械のターンテーブル

シールには多くの場合Oリングが使用され、一般的に、以下の問題・課題があります。

  • 耐久性が低い
  • 油膜切れによる摩耗量増大
  • シールの捻じれ・転がりによる破損
  • はみ出し破損

ブレーキシール破損
ブレーキシール破損

代表的なシールの仕様

  • 往復運動: ストローク 0.3 ~ 3 mm
  • 圧力: 0.3 ~ 30 MPa
  • 作動流体: 一般作動油 VG32相当、  エアー
  • 温度: 0 ~ 70 °C
  • サイズ: Φ50 ~ Φ550
 
   

 

SKFブレーキシール

用途に適した形状
S35-PおよびK35-P形状は、高い姿勢安定性により捻じれに強く、独自のシール形状による優れたはみ出し特性を備えています。

独自の高性能材料
H-ECOPURは、熱可塑性ポリウレタンエラストマーによる高い耐摩耗性、耐圧性、密封性を提供します。

様々な要求仕様に対応可能
お客様の仕様に合わせた専用設計を行うことで、現行のOリング溝へ取り付けることが可能です。

 

利点

  • 耐久性、信頼性の向上
  • メンテナンスサイクルの延長
  • 突発的なトラブルの低減
  • 機器側の設計変更が不要

S35-P形状S35-P形状

K35-P形状
K35-P形状

ターンテーブルカットモデル